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第4弾

待ちに待った主人公のパワーアップ!
新キャラも続々登場。美形のライバル、妹ヒロイン?

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運命の出逢い? 愛助あいじょコーラル
ヘッドロココの羽根の奇跡――
星戦使せいせんしタケル誕生!
激戦、
ダイキョウゾーン!!


大凶魔1/100 100番目のゾーン、ダイキョウゾーンには
悪運最強悪魔・大凶魔1/100だいきょうま ひゃくぶんのいちが待ち受けていた。

 「最強」の称号は伊達ではなかった。
 数々の悪魔の弱点を見抜いてきたカンジーの千里ゴーグルにも、
弱点が全く見当たらない。
 天源核さえ通用しなかった。
 息も付かせず繰り出される「大凶魔殺99の攻撃」の前に打つ手無し。
 ブーメランを踏み潰され、片翼が折れ曲がってしまう。
 壁際に追い込まれたとき、どこからともなく赤い糸が伸びてきて
タケルたちをかくまった。

 聖守・中吉中吉なかよしちゅうきちの運命の赤い糸が、タケルたちをゾーンの地下洞窟へと運んだのだ。
 中吉中吉は、魔守・不運試子ふうんだめしと行動をともにしていた。
 彼らとはホネオリゾーン以来の再会だ。

中吉中吉不運試子

 不運試子は大凶魔の魔守だったが、悪事をやめるよう説得に来た。
 しかし、かつての魔守が「天使の味方になりました」などと、のこのこ顔を出そうものなら…
 一触即発、問答無用。何をされるかわかったものではない。
 ダイキョウゾーンを中心に混沌拡散スピードが急速化している今、
黙って見過ごすわけにはいかないのだが……


愛助コーラル タケルはブーメランの修理を試みる。
 にわかごしらえでは、投げてもしっかり飛ばない。
 二投目。ブーメランが向かった木の先から、軽い悲鳴が聞こえた。
 誰かに当たってしまったようだ。
 行ってみると、女の子が頭を抱えてうずくまっていた。
 赤と青の瞳、左眼右眼異色オッドアイの童女。

 聖守『愛助あいじょコーラル』との出逢いだった。

 タケルは既視感を覚える。
 そう、ポーチとの出逢いがこんな感じだった。
 六手の里、木の上で運命の天使様を夢見ながら
昼寝していた彼女を落っことしたときと…

 遺伝子レベルから来る直感。この出逢い、何か意味がある。

デジャヴ コーラルとの出逢いと、ポーチとの出逢い

 コーラルは生き別れの兄を捜す孤独な身の上だったが、
そんな様子を微塵も感じさせない、無邪気で明るい娘だった。

 コーラルを仲間に加え、タケルたちは作戦会議を開く。
 不運試子の話では、大凶魔には本人も知らない唯一の弱点があった。
 大凶魔殺99の攻撃を繰り出すスロットの目が、100に当たったとき弱点をさらけ出すという。
 タケルたちは、スロットレバーを動かして100の目を狙う博打戦法に出る。
 が、やはり確率的に難しい。
 大凶魔殺99の攻撃をむやみに引き出す結果となった。

 ピンチのタケルたちを、不運試子が身を挺して守った。
 不運試子は大凶魔の頭部から混沌に吸収されてしまうが、大凶魔を不運の道連れにする。
 大凶魔のスロットの目が強制的に100になる。
 頭部の「大」の字が「不」に変形し、大凶魔の活動が停止した。

 タケルが吼えた。
 いつも「不運だ不運だ」と弱気に嘆いていた不運試子が、最後の最後に見せた強気。
 涙をこらえ、その気持ちに応えるようにタケルが心を燃やすと、天源核が輝いた。
 続いてポーチの左手、ヘッドロココの羽根が光る。
 羽根が一枚一枚に分解し、折れたブーメランを取り巻く。
 まばゆい光輝の中で、ヘッドロココの羽根と天源核と融合――
 新たなるブーメランへと進化した。

 ヘッドロココの魂が、星天使タケルを「戦使」と認めたのだ。

 『星戦使せいせんしタケル』誕生!

星戦使タケル 星戦使タケルの放つ新武器・コアブーメランは、
不死鳥のごとく炎を噴き上げ突き進む。
 大凶魔を一撃のもとに塵と化し、
渦を巻いて天源核へと吸収する。

 タケルの手に、コアブーメランが孤を描いて戻ってきた。
 余りの威力に、タケルはまだ呆然としている。
 天使属魂の根源「天源核」と、
共鳴するだけで湯あみ天女に混沌を跳ね除ける力を与えた
ヘッドロココの羽根の、奇跡の融合。

 ブーメラン表面に刻まれたヘッドロココの羽根の模様が光る。
 羽根の主、ヘッドロココの姿が浮かび上がった。

浮かび上がるヘッドロココの姿

第25話「大凶魔99の攻撃! のウワサ」より
(製品版ビデオではこの回と次の26話まで「星天使編」に含まれています)


・ゾーン探訪・
ダイキョウゾーンの太陽
■ダイキョウゾーン■
<ゾーン番号 百零零(No.100)>

 悪魔・大凶魔1/100の魔力が創り出した聖魔和合界100番目のゾーン。
 荒涼とした岩場だらけの景色、立ち並ぶロウソク。恐山のような、あの世とこの世の境という雰囲気だ。

 大凶魔の、大凶魔による、大凶魔のためのゾーン。
 ゾーンに迷い込んだ天使属を、「大凶魔殺99の攻撃」で全員抹殺する。

 あらゆる吉を食い尽くす悪運最強悪魔と評されるとおり(シール)、大凶魔のいるダイキョウゾーン内の運勢指数(パッション指数の亜種?)は極度のマイナス。天使たちの運のよさをどん底まで落とし込むことで、戦況は全て大凶魔の有利に働くということか。
 周囲を不運にするのは不運試子も同じだが、大凶魔は自分自身を巻き込んだりはしない。まさに大凶魔の、大凶魔による、大凶魔のためのゾーン。無敵の陣地。

 しかし持ち前の悪運強さも、不運試子の不運とタケルの新生ブーメランの前に尽きた。
 大凶魔の消滅とともにゾーン崩壊。
・重要語句・

【コアブーメラン】コアブーメラン
【コアランサー】コアランサー
進化する聖器
 ヘッドロココのパワーと、天源核、そしてタケルの心が三位一体となって誕生した新必殺武器。
 ブーメラン「タケルスペシャル」とヘッドロココの羽根が融合し、天源核自体がブーメランへと変化。ヘッドロココの羽根の追加効果で、攻撃は炎属性を帯びた。

 ブーメランは三つの節からなる。
 中心となる節一つ。ヘッドロココの羽根の模様が描かれた節二つ。
 三つは不思議な引力で結びついていて、一定の距離から離れることはない。連結形式を変えて、棒状の武器「コアランサー」にすることができる。近接戦闘もこなせるようになった。
*パチンコ台「CRビックリマン2000」(開発:マルホン)では、コアブーメランを指してトライブレードと呼称しているが、誤り。トライブレードは凶悪魔編『星戦使タケル』の固定装備。混同しないように。

コアブーメラン⇔コアランサー コアブーメラン 燃え上がるヘッドロココの力

 シールでは、コアブーメランを手にした時点から星戦使へと昇格したタケルだが、アニメでは特にそのことに触れられていない。パワーアップしたのはブーメランで、タケル自身に一見変化はないようだが…

 不死鳥をバックにブーメランを投撃する様子、タケルの鋭い目付きはヘッドロココのイメージと重なる。ロココと天源核の力を同時に使いこなす才能は、ただ「戦使」であるというだけでは説明できない。
 カリスマデビルは星戦使となったタケルに、ロココの息子にあたる次代『ピア・マルコ』同様の資質を感じ取った。新河系創造主『アレキサンマルコ』も、最初は食いしん坊でやんちゃな子供だった。

 コロコロコミック特別付録のシール裏書によれば、「星戦使」はもともとトーサンダーが使っていた称号。息子のタケルが襲名したことになっている。今は受け継いだだけ。
 タケルはトーサンダーと比較されるのが嫌いだ。オレはオレ。父とは違う、自分だけの「戦使」を追い求めている。タケルの中の「戦使」が形となり、その自覚が芽生えたとき。それが『星戦使タケル』真の開花のときだ。

混沌拡散率70%で勢いづく悪魔軍に反旗を翻した少年!
星悪魔せいあくまアズール、悪魔の戦使。


 ヘッドロココの姿が浮かび上がったのも一瞬のこと。
 大凶魔が倒れたことでダイキョウゾーンが崩壊を始めた。
 タケルたちはラックゲートで即座に脱出、エナメルゾーンへと退避した。

 不運試子…大事な仲間を失って悲しむ一同。
 いきなり御神籤仙人が現れてビックリする一同。
 中吉中吉は御神籤仙人の下で再修業、パワーアップして大吉(大吉大吉?)を目指すことになった。
 コーラルが中吉を励ますためについていく。
 笑顔の別れ。タケルたちは次界卵捜索を再開した。

 突然タケルのコアブーメランが光る。何かに強く反応している。
 ひとりの少年のもとへ、タケルは空中を引っ張られていく。
 少年の持つ剣と、タケルのコアブーメランが接触した瞬間――
 目の眩む閃光が走り、異空間をも歪ませる莫大なエネルギーが生じた。


「まさかもう…」
「出会ったのか!?」


 タケルがヘッドロココの力を受け継ぎ、「戦使の遺伝子」に目覚め始めたときも
静かに見守っていたW仏KINGが、動揺した。

「何だこのエネルギーは?!」

 ヘッドロココ、次代戦士『ピア・マルコ』に続くヘッドの素質をタケルに感じながらも
余裕の表情を崩さなかったカリスマデビルが、驚愕した。


 少年の振るう剣は「魂壷のかけら」でできていた。「魂壷」、悪魔属魂の根源。
 タケルのコアブーメラン「天源核」、天使属魂の根源と引き合い、反発したのだ。

カッパ魔鬼 少年は、悪魔・カッパ魔鬼まきの集団と交戦中だった。
 タケルは少年の助太刀に入る。
 カンジーに敵の弱点分析を頼むが、カンジーはためらった。
 少年は悪魔だった。悪魔を助ける必要があるのか。
 悪魔と共存するための戦い。自分で言ったことだ。重々承知している。
 しかし、親友の命を奪った悪魔に信頼が置けない気持ちがあるのも事実。
 迷い――

 迷いを振り切って、カンジーは千里ゴーグルを起動した。
 カッパ魔鬼の弱点を看破。タケルと少年悪魔が一掃する。

星悪魔アズール 少年の名は『星悪魔せいあくまアズール』。

 悪魔の力の象徴である「魂壷」のかけらを、大胆にもカリスマデビルのもとから奪い去った悪魔の少年。
 天使・悪魔の枠を超え、創造主となって天下覇権を握ろうとしている。
 クールな外見からは思いもよらない野心の持ち主だった。
 サングラスをしているため目元は見えないが、なかなかの美形である。
 気に入ったポーチは、アズールを運命の天使様候補に加えた。
(本命はヘッドロココで、悪魔のアズールは次点のキープ君)

 悪魔の敵なら、天使の味方といってもいい。
 タケルはアズールを仲間に誘うが…
 アズールは指名手配されていた。賞金付きの手配書を見て、タケルは怒る。
 悪魔だけでなく、天使も構わずに斬り捨てている極悪人だって!?


 混沌拡散率70%。

 悪魔軍の工作で、混沌の勢力は日増しに強くなっている。
 栄光の時代が近いというのに、魂壷のかけらを奪われたのは汚点だ。
 早急に取り戻さなくてはならない。

放火魔人 ポーカードは極秘裏に悪魔・放火魔人ほうかまじんを召喚する。
 放火魔人はアズールをおびき寄せるために、
ポーチ・カンジー・ゼウスを人質に取った。
 バカラもアズールを追っていたが、
人質は気に入らない。囮は主義じゃない。
 デビル様勝利のためには、
いかなる策も止むを得ないとポーカードが言う。
 その一言でバカラはますます気を悪くした。
「オレにはオレのやり方がある!」
 バカラは撤収した。

 放火魔人は作戦続行。
 アズールがみすみす罠に飛び込むのを拒んだため、タケルだけ出向く。
 頼りないツラをしているくせに、放火魔人は強敵だった。
 自分でもコントロールできないほどの火力を有している。
 爆裂火炎弾にタケルは苦戦。
 だが結局、アズールが助けてくれた。

 魂壷のかけらは、放火魔人を分解吸収した。まるで天源核のように。
 敵を倒すたび、魂壷のかけらは完全体に近づく。天源核が形を変えたように。

 魂壷のかけら。天源核。
 二つが完全な成長を遂げたとき、とんでもない「力」が生まれるという。
 あの閃光と空間の歪みはその一端に過ぎない。
 「力」を得るため、アズールはタケルに宣戦布告した。
 その力はオレのものだ。だからそれまで誰にも負けるんじゃないぞ。
 タケルとアズール。芽生える奇妙な友情。
 アズールは自分が「戦使」であると告げた。「戦う天使」が悪魔?

「目先のことに捕らわれるな! 未来を見ろ!!」

未来を見ろ!

 そう言い残し、アズールは飛び去っていった。
 目先のこと。賞金首の件は裏がありそうだ。
 誰彼構わず斬り捨てているというのなら、人質となったカンジーたちを助ける義理はない。
 魂壷のかけらの糧にすることもできたはずだ。
 アズールは少なくとも極悪人ではない。タケルはそう感じた。
 星悪魔。悪魔の戦使…
 完全には信用しきれないでいるカンジーだったが、アズールの言う「未来」を見てみたいと思った。
第26話「星悪魔アズール登場! のウワサ」(製品版ビデオではここまで「星天使編」に含まれています)
第27話「放火魔人がボボボのボーッ! のウワサ」より(ここから「星戦使編」


・ゾーン探訪・
エナメルゾーンの太陽
■エナメルゾーン■
<ゾーン番号 六四(No.64)>

 細かい浮き岩が集合してできたゾーンで、浮遊島で構成された聖魔和合界を縮小したかのようだ
 地続きでないため、岩から岩へ飛び移らなけらばならない。身の軽い者や飛行能力のある者でないと、移動が困難な土地。


 岩は白い石灰質で、良質のミラクルカルシウムが採れる。ミラクルカルシウムはかじると骨が強くなる、骨の元。
 それを聞いたタケルは岩にかじりついた。岩石のままでは硬く、とても食べられたものではないというのに。
 放火魔人の火炎弾は、その硬質なエナメルゾーンの岩石を破砕した。実に凄まじい威力だ。
 いや、素手で殴り砕いたバカラのパワーのほうが驚異か。

第28話「アパ帯刀天は歯が命? のウワサ」より
 天聖界一の歯科医天使・アパ帯刀天たいとうてんが歯科医院を経営するこのゾーンで、何故か虫歯が大流行。
 虫歯イタイ率80%、パッション指数が24に低下し、混沌がゾーンを覆いだそうとしている。

 ポーチも虫歯にかかり、アパ帯刀天に治療してもらったのだが、いきなり再発。
 顎の骨まで達する勢いで虫歯が急速進行する。
 原因究明のため、アパ帯刀天はミクロ化してポーチの口の中へ向かうことになった。タケルとカンジーが同行する。
 乙女の口の中に土足で踏み込むなんて、究極の無作法よ! ポーチが激しく嫌がるが、虫歯といえど重度ともなれば命に関わることがある。ミクロの決死隊は止まらない。

 待っていたのはバカラ軍団および、悪魔・
歯垢帝しこうていと魔守・刺客花瓶しかくかびんの虫歯誘発コンビ。
 1000分の1ミクロ化光線で小さくなって、天使属の歯を攻撃する作戦だった。
 タケルたちとバカラ軍団は激しい戦闘を繰り広げた。
 ポーチの口の中で。
 虫歯を刺激され、ポーチはのた打ち回る。

 タケルとカンジーは、歯垢帝と刺客花瓶のコンビが放つ究極奥義「虫歯ビーム」を浴びてしまった。
 歯が痛くて戦いどころではない。
 苦戦するアパ帯刀天は、助手の聖守・
騎士狸 徹きしり とおるに協力を要請。
 治療器具を使って外から敵に攻撃することで、形勢逆転を図ろうとするが…
 少しでも手元が狂えば、アパ帯刀天やタケルたちまで巻き込んでしまう恐れがあった。
 騎士狸 徹はいつもドジばかりのダメな聖守。不安のあまり、ポーチを置いて逃げ出してしまう。

歯垢帝 刺客花瓶 騎士狸 徹アパ帯刀天

 歯科医院の外では、アズールが大量の滑降悪役レーサーとハ組の暴剣に追われていた。アズールは医院内に駆け込む。ロッカーにあった白衣とうずまき眼鏡で歯医者に変装し、身を隠した。
 そうとは知らず、騎士狸 徹はアズールを歯医者だと思ってポーチの治療を任せようとする。
 アパ帯刀天医師せんせいや、他の皆さんを助けて下さい!

 歯科医免許を持っていないアズールは気合でごまかした。
 医師せんせいがいるなら医師の真似をすればいい。要は気合だ、気合!

 医師の真似。アパ帯刀天は術式に入る前に必ず派手な前振りをする。(治療自体はチマチマしたもので、「矢車十文字ドリル」という大仰な名前の技も、実際は歯を削るだけの作業)
 騎士狸 徹は気合を入れてそれを真似てみる。歯ブラシ型の剣を中段に構えると、精神が高揚し集中力が高まった。
 見事なドリル&バキュームさばきで、ポーチの口の中の悪魔だけを一気に片付ける。
 騎士狸 徹はアパ帯刀天に勝るとも劣らない技術をすでに身に付けていた。少し自信が足りなかっただけなのだ。

 タケルは歯の痛みをこらえて、コアブーメランに歯垢帝と刺客花瓶を吸い込む。
 ポーチの重度の虫歯は、アパ帯刀天のエナメルコー刀によるエナメルコートで完全再生。
 治療によって、タケルたちの歯も輝く白さになった。
 口元を斜めに上げ、にっこり笑う。
 天使属は歯が命! みんなも歯を大切にネ。
サマーゾーンの太陽
■サマーゾーン/ウインターゾーン■
<ゾーン番号 不明>
第29話「バニーラ、とろけちゃう? のウワサ」より
 タケルたちはアイスの当たりで福陽気妃主催の「サマーゾーン特別バカンス」へ招待された。
 というより強引に連れて来られた。

 トロピカルビーチが広がる常夏のゾーン。青い空に、オゾン傘が日傘のように浮いている。
 オゾンシャワーの結界で守られた、憩いの場所。
 同じ雰囲気のホワイトゾーンの海水浴場には悪魔属も見られたが、このサマーゾーンは天使属のみのようだ。

バニーラ タケルたちを案内するのは、バニラアイス作りの名人&ナイスなツアコン聖守・
バニーラ
 ナンパのあしらいはお手の物で、パンチ一発ゼウスKO。

 バニーラお手製のアイスクリームをタケルたちがご馳走になろうとすると、コーラルが登場してパパパッと掠め取った。御神籤仙人や中吉と一緒だったはずだが、お兄ちゃんを捜しに飛び出してきたらしい。気まぐれなコーラルは、タケルたちに構わず、このゾーンを熟知したバニーラを兄捜しの案内にと連れて行ってしまう。

抹茶金トキ夏鬼ゴーリラ アイスクリームを食べ損ねてガックリするタケルに、魔守・
抹茶金まっちゃきんトキが声をかけた。占い師の振りをして、次界卵の眠る山があると告げる。
 ソフトクリーム型の雲のかかった山。頂上には、聖なる結界に守られた祠があった。結界内に進入できるのは天使属だけ。悪魔属では進入できても痺れて気絶してしまう。抹茶金トキはタケルたちを利用して何かを企んでいる。

 タケルたちは祠の祭壇に柿をお供えして「キゴーリラカ、キゴーリラカ…」と唱え始める。呪文はいつしか「カキゴーリラ」となり…
 巨大な雪男悪魔・
夏鬼かきゴーリラが復活した!
 常夏の島が氷河地帯と化す。サマーゾーンは昔、ウインターゾーンと呼ばれ、夏鬼ゴーリラが支配する極寒のゾーンだった。天使たちが夏鬼ゴーリラを封印し、真夏の楽園へと整えたのだ。一般の悪魔属が見られないのもそのためだったのか?
 悪魔VS天使の歴史の生き証人といわれるほど超長寿の抹茶金トキ(シール)は、天使属領地サマーゾーンから悪魔属領地ウインターゾーンへの回帰を狙っていたのか!?

 凄まじい吹雪攻撃にタケルたちの全身が凍りつく。
 コーラルの魔法(ただし三分かかる)でなんとか解凍され、バニーラと力を合わせて夏鬼ゴーリラを包囲した。
夏鬼ゴーリラの吹雪攻撃は自分の身体をかき氷のように削って繰り出すもの。攻撃するごとに夏鬼ゴーリラの身体が縮んでいく。タケルはかわし続けて自滅を誘うが、抹茶金トキの放つジャイアントソルトが何度でも巨大化させてしまうのだった。
 夏鬼ゴーリラはバニーラを人質にとって、キングコングよろしく摩天楼をよじ登る。

 抹茶金トキがいる限り夏鬼ゴーリラは無敵。倒すなら、夏鬼ゴーリラを操っている抹茶金トキだ。
 年寄りのくせになかなか手ごわい相手だったが、コアブーメランが抹茶金トキを仕留める。
 夏鬼ゴーリラが急におとなしくなった。人懐っこい表情と、円らな瞳がバニーラを見つめる。
 夏鬼ゴーリラは悪い子じゃない。バニーラはタケルたちに夏鬼ゴーリラを許してくれるように心からお願いした。
 すると夏鬼ゴーリラは小猿のサイズに縮んでいく。
 ウインタゾーンになりかけていたサマーゾーンが、暑さを取り戻した。

 おとなしくなった夏鬼ゴーリラは、バニーラの店を手伝う。バニーラのバニラアイスと並んで、夏鬼ゴーリラ得意のかき氷が評判の売り物になった。サマーゾーンの名物氷菓屋として大繁盛だ。今は天使属だけのこのゾーンも、悪魔属の観光客で賑わう日が来るかもしれない。


 福ちゃんが副賞を用意してきた。かき氷ドーンと百年分。
 後にはスイカ十年分と、ところてん五十年分、アイスキャンディー五十年分が控えているという。
 タケルたちは福ちゃんのツアーに付いて行けず、逃げるようにラックゲートで次のゾーンへ。

 コーラルは居残り。
山間の村の太陽
■山間の村(やまあいのむら)■
<ゾーン番号 不明>
第30話「ツカイステ瓶ラ大暴走! のウワサ」より
 野山に囲まれた緑豊かな地。正式名称不明。
 トーサンダーが村を救った英雄として祭られている。
 六手の里にあるようなトーサンダーを象徴するモニュメントが建つ。
 トーサンダーゆかりの地だけあり、住人は魔法が得意。連携もいい。

 村人は基本的に天使属のみのようだが、リサイクルかめ(通称カメスケ。子供たちと仲がいい)は魔守・
ツカイステかめとして暴走したことがある。
 リサイクル瓶ラはゴミをリサイクルして資源に戻す能力がある。それをいいことに村人が、リサイクル瓶ラのリサイクル能力の限界を超えてゴミを詰め込みすぎてしまった。結果、暴れ者のツカイステ瓶ラと化して村を壊滅寸前まで追い込んだのだ。
 それを食い止めたのがトーサンダーだった。

カメスケ ツカイステ瓶ラ コロジー エコ

 村長コロジー。村長の孫エコ
 エコは次期村長の自覚があるのかないのか、自然と村の子供たちのまとめ役になっている。トーサンダーに憧れ、立派な戦使になりたいと思っているエコ。
 コロジーはトーサンダーの息子タケルに期待の眼差しを向けるが、エコは納得がいかない。
 自分と同じ年頃の少年が、英雄の子供?
 トーサンダーの息子ならさぞや魔法の腕が立つことだろうと、タケルに村人たちの前で魔法を使わせてみる。
 タケルは「雨」を降らせるつもりが、「豆」やら「飴」やら「鮫」が振ってくる。
 失敗だらけで、トーサンダーの息子としてのタケルの信用は失墜した。

ツカイステ瓶ラ その頃、バカラ軍団の策謀でリサイクル瓶ラがツカイステ瓶ラとなって暴走を始めていた。
 村人たちが魔法で応戦するが、どうにもならない。
 トーサンダーもおらず、タケルも頼りにならない今、コロジーは村を捨てる決心をする。

 エコと子供たちだけは違った。カメスケを元に戻し、村を救うつもりだ。
 しかしツカイステ瓶ラにエコの声は届かない。
 踏み潰されそうになったエコを、何者かが救った。
 エコはトーサンダーの影を見た気がしたが、それはタケルだった。

 オレはオレだ!
 父親とは違う自分だけの「戦使」を目指すタケルは、ツカイステ瓶ラの暴走を止め、見事村を救う。
 エコは脱帽し、タケルを本物の戦使と認めた。タケルもエコを認め、互いにがっちりと握手を交わす。
 この村に次界卵の手がかりはなかったが、今後何かわかったら必ず連絡すると、エコは約束してくれた。

 コロジーや村人たちにも変化があった。
 トーサンダーの幻想にすがるのはやめ、自分たちの力を見直すことにしたのだ。
 トーサンダーの立ち寄った村に、タケルは新たな息吹を吹き込んだ。
・重要語句・

【魂壷のかけら】るつぼのかけら
成長する魔器
魂壷のかけら 魂壷元素核の破片。
 鋭利に磨き上げ、剣の刀身として用いる。
 天源核と同様に、攻撃対象を分解吸収する作用がある。
 炎や爆発といったエネルギーをその衝撃ごと吸収することも可能で、防御にも転用できる。
 やはり天源核同様、その力を発動できるのは「戦使」に限られるのか、持ち主は「戦使の遺伝子」を持った悪魔・アズール。

 敵を倒し、取り込むたびに魂壷のかけらはその威力を増していく。
 天源核がコアブーメランへと変化したように、魂壷のかけらも形を変える時が来る。
 指名手配書やシール裏書によれば、魂壷のかけらを成長させるためにアズールは悪魔だけでなく天使も斬り捨てているというが…
 魂壷のかけらを奪われることはカリスマデビルの計画のうちだった。手配書もデビルの仕掛けたもので、より多くの敵を斬らせることで魂壷のかけらの成長を促そうとしている。魂壷のかけらが完全体になったときに生じる力を狙っているのだ。

 では、本当にアズールは手当たり次第の辻斬り行為をしてはいなかったのか? それともタケルたちの目の前では天使を斬殺するような行為を避けていたのだけなのか。アニメでは表現上の問題から、そのことには触れられていない。


分解、吸収 魂壷のかけら発動シーン  混沌に吸収された魂と違って、魂壷のかけらに斬られた魂は魂壷空間には行かない。魂壷元素核の一部であるゆえに、かけら自体が魂を完全吸収してしまうのだ。斬られたが最後、復活のチャンスはない。

 …のだが、アニメではなぜか天源核に吸い込まれた悪魔まで魂壷空間にいたりする。
 天源核と魂壷空間は繋がっていてはいけないのに、アニメ製作スタッフがよく理解していなかったようだ。次界卵編の最後には、天源核に吸い込まれた悪トレスが復活する場面まで描いてしまい、取り返しのつかないことになっていた。
 悪トレスは第12弾グランドフィナーレで再シール化。理由はうやむやのままだが、復活したことは既成事実になっている。とりあえず、何らかの方法でデビルが魂を横取りしたと考えるしかない。

アニメの展開上、シール画像は該当する弾以外から使用する場合があります。

・第4弾 シールリスト・
H(ヘッド)  天使  聖守  魔守  悪魔
2030 ウェイクアップガールズ
2000 星戦使タケル 愛助コーラル 2004 座布団小僧 2000 星悪魔アズール
2029 無病即斎 ワク珍 悪玉コレ捨テロール 暴満漢
2031 千舞道士 +ドライ婆 中途半魔 遅延僧
2032 真っ向クジラ王 拒むザメ エジキマグロ 字引アーミー
2033 ジェット皇星 メリー木馬 寒乱射 絶叫魔神
2034 アカデミー将軍 オスカー象 エキス虎 シネス皇帝
2035 スプリン大帝 ロケットランナー フラットN爺 動ピングラマー
2036 尼僧ネス 密林ジム ガングローブ 黒子ダイル団D
2037 捜査令嬢 ミニ鳩ポリス 貧乏強請 魔党賊リターン
*絵柄・裏書・シール素材の違い、エラーなど同一弾内のバージョン変更は除外しています。


2000世界成立史 次界卵編 凶悪魔編 集中豪無編
星天使編 星戦使編 星騎使編
0弾
P1
P2

P3
1弾 2弾
P1
P2
P3
3弾
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4弾
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P4
5弾
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6弾
P1
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7弾
P1
P2
P3
P4
8弾 9弾 10弾 11弾 12弾
グランドフィナーレ

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コロコロコミック版2000『月転層 〜もう一つの次界卵編〜』

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