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第4弾

解き明かされる謎…W族の王子と王女?
集結する悪魔軍の主力部隊。戦いは佳境へと突入する!

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鏡合わせの兄妹。
W族
プリンス・アズールプリンセス・コーラル

 カンジーの持つ携帯電話(クリア受神にもらったもの。ゼウスの前の身体)に、
コーラルから連絡が入った。
「変なヤツにずっと追っかけられてるの。助けてちょ」
 叫び声。コーラルの身が危ない。

 幸い通話は途切れていなかった。
 携帯電話の逆探知機能を利用して発信場所を割り出す。
(クリア受神の携帯は高性能。古代船の下敷きになっても壊れない耐久性)
 タケルたちはコーラルのもとへ急行した。

W墓戯 ピラミッド型の遺跡がひしめくゾーン。
 上下さかさまに空中に浮いているものまである。

 空中遺跡の広場、コーラルが台座に寝かされている。
 W族大神官を名乗るW墓戯ダブルぼぎが、
「破壊の王」覚醒の儀式を執り行おうとしていた。
 古代船を目の前にすると、スーパーゼウスの名を叫ぶW墓戯。


 スーパーゼウスは生きていた。
 混沌拡散後まもなく魂壷に吸収されたという報告だったはず。

 カンジーのメットに仕掛けたスパイカメラから様子を窺っていた
ポーカードが、シネス皇帝にスーパーゼウスのことを急ぎ伝える。
 シネス皇帝がカリスマデビルに奏上。

 だが、カリスマデビルはゼウス存命の事実を知っていた。それを知りながら泳がせていた。
 Z化は本来の力を半減させる。今のゼウスは恐るるに足りない。
 むしろゼウスを生かすことで、天使たちにわずかな希望を与えるのだ。
 天使属は生かさず殺さず混沌の糧にする。世界を統べるのは悪魔属。
 この力の均衡がデビルにとって理想的な状態だった。

 復活後のデビルの目的は肉体強化にある。
 混沌が覆う世界には、恐怖におののく命が多いほどデビルの力となる。
 最終的にデビルは超聖神を超えて、「神」以上の「神」へと登りつめようとしていた。
 天使と悪魔が互いに互いを滅ぼしあう状況にでもなれば、それこそ奴の――W仏KINGの思う壷だ。
 世界を無に返してしまっては意味がないのだ。


 W仏KINGの野望が明らかになる。
 いや、崇高なる大志と言い換えてもいい。
 両属性具有分裂以来、W仏KINGは天使と悪魔の歴史を見守り続けてきた。
 しかし、争いが止むことはなかった。
 業を煮やしたW仏KINGは、自らの手による平和構築を計画する。
 「破壊の王」が不毛な世界を滅ぼし、そして次界卵をもって新たに世界を創造するのだ。
 狙うはW族による天下平定。
 敵でも味方でもない。天使も悪魔も両方滅ぼすつもりだ。

 「破壊の王」とは。
 W墓戯の手によって、破壊の王覚醒の儀式が執行される。
 コーラルは生贄…とは違うようだ。
 『プリンセス・コーラル』と敬ってさえいる。

 仰向けになったコーラルの真上に、全身を映すほどの鏡が出現。
 鏡に映ったコーラルの姿は、一瞬の後――
 なんと、アズールへと変化した!
 コーラルが鏡に吸い込まれる。
 入れ違いに、鏡をアズールが潜り抜けてきた。

入れ替わるコーラルとアズール

W族 プリンス・アズール/プリンセス・コーラル

 悪魔アズールは、聖守コーラルと表裏一体のW族。

 アズールに天下を取るという野望を植え付け、
魂壷のかけらを奪わせるよう仕向けたのはW仏KINGだった。
 W仏KINGの影、忠実なる下僕として『プリンス・アズール』は生を受けた。
 破壊の王となって、天使と悪魔の世界に裁きと滅びをもたらすのが使命。

 だが、アズールはそれを受け入れない。

「これがオレの答えだ!」

 与えられた使命に抗うことを決意したアズールの剣が、W墓戯を天使と悪魔に分裂させる。
 それでもW仏KINGは動じない。というより何もしなかった。

 W墓戯の天使顔は、闇王核を奪い返そうとしたポーカードの苦魔手くまでに掬い取られ、魂壷へ。
 いち早く魂壷元素核へと完全吸収され、デビルの肉体再生の糧となる。
 天使の顔を失ったW墓戯は悪魔属性が凶暴化。
 静観を決め込むW仏KINGの考えが読めず、独自の判断で闇王核奪取に動く。
 しかしタケルのコアブーメランに敗れ、吸収された。

 W仏KINGは仲間を助けようともせず、

「戦使達よ、次界卵はすぐそばにある」

 呟くと、いずこかへと消えた。

分裂 W墓戯

 なるほど、今までアズールとコーラルが共にいる場面に出くわしたことがない。
 半信半疑ながらも、ポーチがアズールに鏡を見せてみる。
 すると、アズールは確かにコーラルへと変身?した。
 アズールが女の子に変身すると知ったポーチは、運命の天使様候補(キープ)から抹消する。

 タケルはコーラルにアズールのことを教えた。
 コーラルの兄に関する思い出は幻。W仏KINGが与えた模造記憶。
 兄だと思っていた相手が、いわばもうひとりの自分。
 その事実を知ったコーラルは――

 喜んだ。

 コーラルの中にお兄ちゃんがいる。いつも一緒。
 もうお兄ちゃんを捜す必要もない。だったらコーラルのやりたいようにやる。
 タケルちゃんと一緒にいる!
 これまでタケルたちの間を出たり入ったりしていたコーラルが、完全に仲間に加わった。
 鏡を通じてアズールと入れ替わる。お兄ちゃんに、へんし〜ん。

 アズールとコーラルは基本的に別々の存在で、記憶は共有していない。
 タケルはアズールに、コーラルの言葉を伝えた。一緒にいたい。
 女の子に変身(とは少し違うが)するのが恥ずかしいアズールは、カッコつけて無関心を装っている。
 それは同意したということだ。
 タケルとアズール、二人の戦使は揃ってアラクネの谷へ向かうこととなった。

 アズールは運命に抗っているつもりでも、それこそW仏KINGの目論見どおり…

プリンス・アズール プリンセス・コーラル

 天使と悪魔の共存する聖魔和合界を取り戻すために戦うタケルたち。

 両属性具有分裂以来の聖魔闘争の宿命を見兼ね、
W族による新たな平和構築を計画した創造界帝W仏KING。

 絶対の永遠、万物を司る超聖神さえ凌駕するほどの超絶対の存在へ向けて、
世界を取り込みながら、より強い世界からだを求めるカリスマデビルX。

 それぞれの思い描く「世界」を実現させるため、
次界卵争奪は激しさを増していく――

第42話「コーラルはプリンセス? のウワサ」より


・ゾーン探訪・
オフィスゾーンの太陽
■オフィスゾーン■
<ゾーン番号 不明>
第43話「食いだおれ朱烈男爵! のウワサ」より
 郊外には山野が開けているが、中心となるのは首都のオフィスシティ。
 その名のとおりのオフィス街で、聖魔和合界のビジネスを司る。
 ハイレベルにオートメーション化されており、何をするにも書類や許可証が必要不可欠。
 住人はネクタイとスーツで身を固めている天使属ばかり。ファストフード店で食事をするにも書類にハンコ。
 シティには書類を流す管が毛細血管のように張り巡らされている。書類命のオフィスシティにとって、まさしく動脈だ。
 紙が全てのゾーン。それだけに火は大敵で、至る所に緊急消化装置が完備されている。
 シティ各所を大勢のミニ鳩ポリスたちが巡回。厳重な管理体制だ。

 聖魔和合界のできる遥か昔から建っているという由緒正しき大図書館がある。蔵書は古代の書物から最新の雑誌まで、いろいろ。
 体力の限界のためゼウス船が派手に街をぶち壊し不時着。由緒正しき図書館を半壊させてしまった。
 タケルたちはミニ鳩ポリスに現行犯逮捕。図書館破壊だけでなく、着陸許可書を持っていなかったための書類提示違反で捕まった。
 罰として図書館の片付けの指示書を突き付けられる。

朱烈男爵 本を整理していると、カンジーが「混沌撃退の法」なる書物を見つける。
 中の文書は古代文字のため判読不能だったが、解読阻止のためポーカードが悪魔・
朱烈男爵しゅれつだんしゃくを放った。
 朱烈男爵は紙が大好物。混沌撃退の法だけでは飽き足らず、街中の紙という紙を食い散らかしていく。
 最初は小さくて可愛かった朱列男爵だが、紙を食べるほどに巨大化し、ますます手がつけられなくなっていった。
 書類が命のオフィスシティは大混乱。混沌が空を覆いだした。しかし、住人たちは避難命令書がないため動こうとしない。堅苦しいにもほどがある。

 巨大化する朱烈男爵に面白がって紙を与えるコーラル。
 ポーチはコーラルに鏡を見せてアズールに変身させる。
 だがアズールは戦わず。タケルの成長を妨げると言って寝転んでしまう。

 朱烈男爵は巨大化しても、その中心に最初の小さいままの本体がいる。
 火が弱点なのだが、シティの消化装置ですぐ消し止められしまう。
 紙でシティの外におびき寄せて、古代船の天聖理力砲で本体を射抜くことになった。
 エネルギー充填中にゼウスの鼻に書類が飛び込んだ。発射されたのは天聖理力砲ではなく、クシャミ。その風圧で朱烈男爵は吹っ飛んでいった。

 オフィスシティを危機から救ったことで、タケルたちに感謝状が出た。感謝状受け渡し書にサイン。図書館破壊の罪も許してもらえた。
 混沌撃退の法を失ったのは痛かったが、ゾーンの平和は守られた。タケルたちは次界卵を求めてアラクネの谷へ。
ウキウキゾーンの太陽
■ウキウキゾーン■
<ゾーン番号 不明>
第44話「ポーチのふくらむ夢! のウワサ」より
(アニメ本編にはゾーン名は登場していないが、TV東京「これまでのストーリー」によればウキウキゾーン

悪玉コレ捨テロール 古代バビロニアのようなゾーン。住人は天使属。
 ゾーン中央にはバベルの塔のような円塔状の城があり、ゾーンの主が住んでいた。
 元はウキウキワクワク楽しいゾーンだったとか。
(やはりウキウキゾーンで間違いなさそうだ)


 今はゾーンは混沌の海に沈み、城も魔守・
悪玉あくだまコレテロールに占拠されている。(シールによれば悪玉コレ捨テロールは聖魔守。油っこい食事や不規則な生活を好む者なら天使でも悪魔でも援助するという)
 悪玉コレ捨テロールは「脂ボール」で敵を太らせ、動きを鈍らせることができる。
 脂ボールの被害でゾーンの住人が極太り。その重みゾーン全体が混沌の海に沈もうとしていた。

 タケルたちも脂ボールを食らい、太ってしまう。
 アズールだけは大丈夫だろうと思って、コーラルは鏡でアズールに変身。しかしアズールも太っていた。鏡で自分の姿を見たアズールは、ショックを受けながらコーラルと交替する。

 バカラは混沌の海でバカンス。
 陣中見舞いに来たバカラを、任務遂行に夢中な悪玉コレ捨テロールは敵と間違って太らせる。
 ムキムキがブクブクに。

 ワク珍聖守・
ワクちんが地下研究室にこもって日夜ワクワク、混沌を消す混沌退行ワクチンを研究していた。
 ワク珍はそのおかげで脂ボールにぶつからず、太らずに済んだ。
 混沌退行薬は完成していないが、研究の合間に「珍ボール」ができた。珍ボールは悪玉脂質解毒成分が含まれており、脂ボールの悪玉成分と反応することでその魔力を打ち消すことができる。
 飲めば痩せるのだが、あるのは一個だけ。一人だけ助かっても仕方ない。

 悪玉コレ捨テロールに飲ませれば、全ての肥満を解消することができるという。
 そこでタケルたちは、もともと城のお抱え研究者だったワク珍の情報を得て城に潜入した。
 悪玉コレ捨テロールが寝静まったところを狙う。が、コーラルのクシャミで起こしてしまう。
 太った身体では思うように動けずタケルは苦戦。逆に悪玉コレ捨テロールはブヨブヨの肉体に似合わず、肩の扇風機を回転させて軽やかに宙を舞う。その扇風機が弱点でもあった。ポーチの魔法タライで扇風機の回転を封じ、タケルがバッティングの要領で珍ボールをコアランサーで打つ。珍ボールを口の中に叩き込まれた悪玉コレ捨テロールは、スリムになりながら吹っ飛んでいった。

 呪いが解け、タケルたちやゾーンの住人の体型は元に戻った。
 しかし何故かバカラは太ったまま。
 行き着けのジムで汗を流してダイエットしようとしたら、バカンス終了…

混沌拡散率80%、ワルサ四天王集結!
暴満漢の軍備増強計画、最新鋭ロボットデジタロイド
VS
ピンゾロイド2号、旧型の意地。


ワルサ四天王 シネス皇帝ワルサ四天王 暴満漢 ワルサ四天王 動ピングラマー ワルサ四天王 絶叫魔神

 悪魔軍トップ幹部「ワルサ四天王」が集結した。

 悪魔・シネス皇帝。
 悪魔・暴満漢ぼうまんかん
 悪魔・どうピングラマー。
 悪魔・絶叫魔神ぜっきょうまじん


 動ピングラマーが混沌拡散率を発表する。78%。もうじき八割に届く。
 暴満漢は軍備増強計画の報告。
 新型戦闘ロボットの開発が終了し、後は大量生産ラインに乗せるだけ――


 メカニカルゾーン。
 タケルたちは古代船の壊れた歯車の代わりを求めて立ち寄った。アズールが同行する。
 そこは悪魔軍のロボット生産工場だった。ピンゾロイド型ロボットが大勢働いている。
 バカラに仕えるピンゾイド2号は仲間内で英雄視されていた。
 もうじき凱旋するというが…

暴満漢 暴満漢の開発する新型ロボット・デジタロイドの完成により、
故障が多くて不評だったピンゾロイド型ロボットは廃棄処分が決定した。
 用が済めばお払い箱というやり方が気に食わず、バカラは反発する。

 背後からデジタロイドの一撃を食らい、バカラは気絶。
 暴満漢がバカラとダンディーラーを監禁するが、
タケルがバカラたちをこっそり救い出した。

 ピンゾロイドたちは檻に閉じ込められ、クレーンで吊るされている。
 今にも下の溶鉱炉に突き落とされようとしていた。
 悪魔軍のやり口が気に入らないのはタケルも同じ。
 陰から様子を窺っていたタケルがバカラに助勢する。

 タケルがデジタロイドと対戦。
 バカラはクレーンの操作レバーを握る。
 暴満漢と取り合い、力比べ。
 ところが暴満漢は四天王というだけあって、力自慢のバカラを力で捻じ伏せるほどの強さ。
 デジタロイドも強敵だった。
 ピンゾロイドとは違い、心を持たない完全な破壊兵器。
デジタロイド

 アズールは我関せず。タケルにもバカラにも力を貸そうとしない。
 もう駄目かと思われたとき、突然カンジーが猛スピードで走り出して暴満漢を吹っ飛ばした。
「あ」と、洩らしたのはポーカード。
 ポーカードがメットに施した細工を通じてカンジーを遠隔操作したのだが、
心が残っているためにうまくコントロールできず、暴走してしまったようだ。

 弟分たちを守るため、ピンゾロイド2号が根性を見せる。
 ピンゾロイド2号がデジタロイドの頭部に飛びついた(偶然だが)。
 デジタロイドは高速回転して振り落とそうとするが、ピンゾロイド2号は必死にしがみついて離れない。
 回転のしすぎでショート。デジタロイドの動きが鈍った。
 その隙を突いてタケルがコアランサーでデジタロイドを一刀両断する。

 ピンゾロイドたちは救われた。
 とはいえ、もう悪魔軍には戻れない。
 ピンゾロイドたちはどこかに自分たちだけのゾーンを創って暮らすつもりだと言った。
 最後に集団でスクラッチ。「「「バカ、バカバカバカバカバカラ様!」」」

デジタロイドVSピンゾロイド2号 バカラ&タケル

 バカラとタケルはそれぞれ次界卵探索に戻る。また敵同士。だが…通じていく心。
 アズールは冷ややかな目でタケルを見る。敵の仲間割れに同情とは。
 その甘さが命取りにならなければいいがな。

 ゼウスも不安の色を隠せない。
 ワルサ四天王、敵の主力部隊が動き出したのだ。
第45話「ピンゾロゾロゾロ? のウワサ」より


・ゾーン探訪・
メカニカルゾーンのスモッグ
■メカニカルゾーン■
<ゾーン番号 不明>

 聖魔和合界でも一、二を争う大工業地帯。鉄と歯車、煙に覆われている。
 悪魔軍が占有しており、軍のロボット生産工場が稼動中。
 工場ではピンゾロイド型ロボットが大量生産されている。
 働いているのもピンゾロイド型ロボット。

 バカラに仕えるピンゾロイドの生まれ故郷でもある。
 新兵だったバカラは、最新型ロボットの配給を受けるためにメカニカルゾーンを訪れた。
 ピンゾロイド(1号)は、規格外れで不良品だった。しかし根性だけはあり、バカラの目に留まった。
 捨てられていたところを拾われ、それ以来の腐れ縁。
 上司のバカラを「バカ、ラ様」と区切って呼ぶ癖があった。語尾は「〜ピン」

雨のメカニカルゾーン バカラとピンゾロイドの出逢い

 天源核に吸収された1号の記憶データ(心)は新しいボディ・製造番号「へ」の39の7号へと移植され、ピンゾロイド2号として復活した。基本的に1号と変わりはないが、語尾が「〜ゾロ」になり、バカラの呼び方が変にパワーアップしたのはご存知の通り。

 ピンゾロイド型ロボット正規のバージョンモデルは、腹部のサイコロの目が「1」。語尾に「〜ロイド」とつけるのが口癖。真面目で礼儀正しい。
・重要語句・

【ワルサ四天王】ワルサしてんのう
悪魔軍のトップ4
ワルサ四天王 シネス皇帝を筆頭に、暴満漢、動ピングラマー、絶叫魔神が席を置く。
(シネス皇帝の下三名はほぼ同格)
 四天王の証として、身体のどこかに「4」の刻印を持つ。

 シネス皇帝は超魔力爆戦機構悪魔軍として増強拡充するのに多大なる貢献をした。その功績はヘッドとなるのに相応しいものだったが、シネス皇帝は辞退。自分はヘッドの器ではないと、ワルサ四天王という幹部のひとりに落ち着いて、軍の指揮に奔走した。
 シネス皇帝はカリスマデビルの参謀や悪魔軍の軍師といった存在で、戦闘の矢面に立つことは余りない。しかし、彼の腹部のスクリーンには3Dの魔獣が宿っており、ひとたび戦いになれば強烈な牙を剥く。

 軍備増強計画担当の暴満漢は、アニメで見せたようなバカラを上回る怪力の持ち主であることに加え、シール裏書によれば体内で混沌を精製できる上級悪魔だという(暴飲暴食が原因でそうなったとか)。

 動ピングラマーは混沌拡散計画の担当のようだ。
 彼女は幼少の頃、悪魔軍がまだ超魔力爆戦機構を名乗っていたときに軍との関わりを持っている(集中豪無編)。
 バカラや暴満漢に引けを取らないパワーと、トップアスリート並みのスピードを併せ持つ女戦士に成長。
 さらに、自分を実験台に新薬を開発することで有名な違法薬物のプロで、その実績を買われてワルサ四天王に就任した(シール)。
 また、「悪魔」には珍しく情に厚い面も持っており、バカラに近いものを感じさせる女性だ。

 絶叫魔神の役どころは不明。シール裏書では、絶叫魔神は魂壷に直接つながる落下穴フリーホールを生み出せる悪魔だという。その能力に沿えば、魂壷管理が適任か(推測)。

 四天王というだけあり、四人とも個々の戦闘能力は通常の悪魔よりもずば抜けている。カリスマデビルへの高い忠誠心にも変わりはない。が、「悪魔」ゆえに思惑が噛み合わず、四天王として足並みが揃わないこともしばしば。

降格、バカラ伍長
ゼウスを待ち受ける
絶叫魔神の罠。

 四天王会議。
 メカニカルゾーンの一件で怒りに燃える暴満漢は、バカラの降格を提言。
 動ピングラマーはバカラに好意的で、かばい立てをする。
 シネス皇帝は査問会を開こうとするが、デビル様完全復活間際にそんな暇はないと暴満漢が言う。
 デビル様の指示を仰ぐべきと動ピングラマーが最後まで食い下がるが、
シネス皇帝は暴満漢の意見を汲んだ。

 バカラは軍曹から伍長に一階級降格となった。バカラ伍長。


 絶叫魔神がゼウス一行の待ち伏せ作戦を提案するが、シネス皇帝は耳を貸さない。
 ゼウスに関しては、デビルが捨て置けと命じている。

 邪魔者は消すのみ! 絶叫魔神は独断で作戦遂行。
 あわよくばシネス皇帝を出し抜き、ワルサ四天王のトップに躍り出るつもりだ。
 魔守・寒乱射かんらんしゃを刺客に放った。

絶叫魔神寒乱射

 セクシーなバニー寒乱射に化けて、女好きのゼウスを誘う。
 古代船は針路変更。罠の待ち受けるワナワナゾーンへ。

バニー寒乱射 ワナワナゾーンの遊園地には、
魂壷に直結する落下穴フリーホールがある。
 そこへゼウスを落とし込もうというのだ。
 駐車場を装った落下穴の上にゼウスが停まると、
寒乱射は正体を見せる。

 寒乱射の強さは侮れない。
 寒いギャグを連発すると、本当に吹雪が起こる。
 巨大化し、辺り一帯を包み込むほどの猛吹雪を操り、
味方の悪魔属まで巻き込んでゼウスを凍らせる。
 あとは絶叫魔神自らの手でゼウスを魂壷へと送り込むだけ。

 タケルたちも凍結し身動きが取れない。
 唯一無事だったコーラルが、アズールに変身してタケルたちの氷を砕く。
 しかし、もはやゼウス船の大半が落下穴に沈み込んでいる。
 氷付けのためゼウス自身の意識もない。
 スーパーゼウス、絶体絶命のピンチ。

 クリア姉妹がワナワナゾーンの状況を見守っていた。
 ダジャレを聞くと体力が消耗してしまうクリア受神は、すでに寒乱射の寒いダジャレによって弱っている。
 弱々しいながらも、クリア受神はゼウスに励ましの美声を送った。
(送信する側のクリア送神はダジャレに弱くはない。姉の肩を持ち支えている)

 ダジャレにはダジャレを。
 ゼウスの寒いオヤジギャグなら、寒乱射に一矢報いることができるはず。
 クリア受神が自らダジャレを言う。彼女にすれば命を削る行為だ。
 タケルも、ポーチも、カンジーも、ゼウスを応援するため必死にダジャレを叫ぶ。

 スーパーゼウスは、どんなにスケベで、どんなに冴えない爺さんに見えても、
天使たちを惹きつけて止まない魅力と信頼感があった。
 かの第一次聖魔大戦でも、その人望から見事な統率力を発揮。
 始祖ジュラ率いる天魔軍に大勝利を収めている。
 いつの時代でも変わらずに寄せられる天使たちからの厚い信頼――

 信頼が愛を導き、みんなの愛がゼウスの魂に火を点ける。
 夢を示すため、ゼウス、落下穴から急浮上! 魂壷もなんのその。
 天使たちの希望の星さ、偉大な神よ。永遠、無限。

 ダジャレは笑うもの。苦しめるものではない!
 怒りの大反撃。古代船のボディアタックが寒乱射に炸裂した。
 ペラペラになった寒乱射は、コアブーメランに撃ち抜かれ吸収される。

 寄り道終了。ゼウス船は針路をアラクネの谷に戻した。

ダジャレ王ゼウス。みんなの愛で魂壷の淵より大復活!

 独断専行した上に失敗した絶叫魔神は、シネス皇帝に激しい叱責を受ける。
 断末魔の叫びを糧とする絶叫魔神が、自ら悲鳴の絶叫を上げる羽目になった…
第46話「ダジャレ王ゼウス! のウワサ」より


・ゾーン探訪・
■ワナワナゾーン■<ゾーン番号 不明>

 ウキウキゾーンはウキウキするゾーン。じゃあワナワナゾーンは?
 ワナワナしたくないポーチは、ワナワナゾーンへ行くのを嫌がったが…

 ワナワナゾーンは遊園地からなるレジャーランドだった。
 ごくありふれた遊園地で、全部がワナワナするようなアトラクションではない。
 遊園地は悪魔属で溢れており、悪魔版のウキウキゾーンといったところだ。

 カンジーがジェットコースターに乗ると、レッドゾーンで見せたようなスピード狂に変貌した。
 一緒に乗ったタケルはワナワナしたかも知れない。

百化辞典 ワナワナゾーンの項 落下穴の挿絵 百化辞典のワナワナゾーンの項に、魂壷への落下穴が載っていた。
 シールによれば落下穴は絶叫魔神が生み出すものだというが、ワナワナゾーンの落下穴が絶叫魔神製かどうかは不明。
 もともと存在していた可能性もある。

女バカラ、動ピングラマー
アラクネの谷直前の戦い。

ロケットランナー 天聖界一の快速を誇るメッセンジャー
聖守・ロケットランナーがゼウスに緊急メッセージを届けにきた。
 差出人はOBゾーンの天使・1発IN王いっぱついんわん
 アラクネの谷の場所を伝える内容だった。

1発IN王

 OBゾーンに古くからある禁足地「霧深き谷」。
 深い霧の中ただでさえ誰も近づこうとしない場所に、厳重な結界まで張られている。
 超聖神降臨の地と伝えられる伝説の場所で、
まさしくアラクネの谷に違いないということだった。


 その情報を盗み見ていたポーカードが、デビルに伝える。
 創造神降臨の地で、世界を創造する次界卵が誕生する。
 相応しいことだと、デビルは唸った。

ロケットランナー シールよりも断然男前  ロケットランナーはポーチが一目惚れするほどのいい男。
 この際、天使でなくても構わない。
 「運命の聖守様」という言葉を聞いて、コーラルは大笑い。

 それはともかく、俊足のロケットランナーは天使属情報伝達の要。
 魔守・フラットN爺えぬじいが、ロケットランナーを潰し天使の情報網を消す作戦に出る。
 フラットN爺はワルサ四天王・動ピングラマーの執事でもあった。

動ピングラマー フラットN爺

 動ピングラマーが出撃。
 女バカラと言った勢いだが、スピードも相当のもの。
 さらに自作の筋肉増強剤でドーピング、筋力が数倍にアップする。
 ロケットランナーの背中のブースターを破壊し、追い詰めた。
 しかしタケルの無手勝流に予想外の苦戦。
 タケルの持つコアランサーに危険を感じたフラットN爺が、動ピングラマーを退却させる。

 タケルに対抗するために動ピングラマーは、
全身の筋肉が若返り瞬発力とスピードがアップするとっておきの薬を開発。
 副作用を恐れ、フラットN爺が実験台を買って出る。

 薬は成功だった。
 フラットN爺の肉体は若返ってパワーアップする。(が、顔だけ爺ちゃん)
 パワーアップしたフラットN爺の足腰のバネに、
手負いのロケットランナーはたちまちのうちに追いつかれてしまうが…

 カンジーがロケットランナーのブースターの修理を終えた。
 復活したロケットダッシュにはパワーアップしたフラットN爺の足腰も通用しなかった。
 弱点の尻尾を切断され、フラットN爺はコアブーメランに吸収される。

 フラットN爺は動ピングラマーを「お嬢様」と呼んで、それはそれは大事にしていた。
 幼い頃より面倒を見てきてくれた「じい」を失い、動ピングラマーの目には涙が浮かぶ。
 「悪魔」には珍しく、仲間への情によって怒り悲しむ動ピングラマー。
 そういった所まで、女バカラという感じだ。バカラに好意的なのもそのためか。
 動ピングラマーはなりふり構わずタケルに突進していく。

フラットN爺の死。悲しみ怒る動ピングラマー。

 タケルの眼前で動ピングラマーの姿が消失した。
 シネス皇帝が強制召還したのだ。
 仇を討てなかった動ピングラマーは抗議する。
 すぐにでもまたタケルのもとへ飛んで行きそうな勢いだ。
 だが、今は戦いに興じているときではなかった。カリスマデビルからの緊急召集だ。

 タケルたちの前にバカラが現れて毎度お馴染みの名乗り口上。
 伍長に降格したため元気がなかったが、すぐに大威張りで次界卵の場所を掴んだと自慢した。
 ガスベラスが向かった先はOBゾーン。
 ポーカードがアラクネの谷のことを教えたのだ。
 タケルたちは慌てて後を追う。

 決戦は近い。
第47話「動ピングラマー秘密のお薬! のウワサ」より

アニメの展開上、シール画像は該当する弾以外から使用する場合があります。

・第4弾 シールリスト・
H(ヘッド)  天使  聖守  魔守  悪魔
2030 ウェイクアップガールズ
2000 星戦使タケル 愛助コーラル 2004 座布団小僧 2000 星悪魔アズール
2029 無病即斎 ワク珍 悪玉コレ捨テロール 暴満漢
2031 千舞道士 +ドライ婆 中途半魔 遅延僧
2032 真っ向クジラ王 拒むザメ エジキマグロ 字引アーミー
2033 ジェット皇星 メリー木馬 寒乱射 絶叫魔神
2034 アカデミー将軍 オスカー象 エキス虎 シネス皇帝
2035 スプリン大帝 ロケットランナー フラットN爺 動ピングラマー
2036 尼僧ネス 密林ジム ガングローブ 黒子ダイル団D
2037 捜査令嬢 ミニ鳩ポリス 貧乏強請 魔党賊リターン
*絵柄・裏書・シール素材の違い、エラーなど同一弾内のバージョン変更は除外しています。


2000世界成立史 次界卵編 凶悪魔編 集中豪無編
星天使編 星戦使編 星騎使編
0弾
P1
P2

P3
1弾 2弾
P1
P2
P3
3弾
P1
P2
4弾
P1
P2
P3
P4
5弾
次へP1
P2
P3
6弾
P1
P2
P3
7弾
P1
P2
P3
P4
8弾 9弾 10弾 11弾 12弾
グランドフィナーレ

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コロコロコミック版2000『月転層 〜もう一つの次界卵編〜』

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